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ブラングィン,フランク
  
ブラングィン・フランク・ウィリアム(1867 ベルギー 〜 1956 イギリス )

 1877年よりロンドンに住み、サウス・ケンジントンの美術館で学ぶ。1884年までW.モリスのもとでタピストリーの下絵を描く。ヨーロッパばかりでなく東洋も歴訪。1919年にロンドンの王立アカデミーの会員に推挙される。歴史的、寓話的、日常的主題を扱い、壮大な壁画、工芸品、リトグラフなどを制作したが、もっとも優れた作品が多いのは版画である。〔エルミタージュ美術館名作展1999年より抜粋〕労働者等を描いた銅版画作品。漆原由次郎を知り、下絵を描き、彫、摺を漆原に依頼し、木版画の名作を残した。作品はエルミタージュ美術館等が所蔵。

2002年10月 三島茜画廊


漆原由次郎(木虫)
    
 明治23年東京に生まれ若くして木版画を学ぶ。19才のときに、ギリシャを中心にヨーロッパに旅した。これが、1908年から1941年まで続くこととなった西欧での長期滞在の始まりであった。木版画の技術を認められ、江戸期の光琳、北斎等の原画からの復刻を大英博物館から依頼された。後に大英博物館の嘱託となる。ブラングィンの絵を木版画にした「ブリュージュ」、「10の木版画」木版画集は有名。1941年1月帰国。同年3月、日本橋三越で木版画展を開催。そのカタログに現在の西洋美術館のコレクションのもとを築き。またブラングィンと深い親交のあった松方幸次郎が文章を寄せているので一部を再録する。


「漆原木虫のこと」
…母国においてこそその名を知る人は少ないけれど、欧米の芸術愛好家でその名を知らぬ者のない高名の存在である。大英博物館が彼を招聘し、過去25年間英国の誇りとするブラングィン画伯が彼を唯一無二の力とした事、更には東洋美術研究の最高権威ビニヨン教授が彼の木版術に絶賛の辞を呈してる…。
松方幸次郎

ブラングィンと共に未だに日本では無名であるが、世界が認める優れた木版画家、漆原由次郎の仕事の一片を紹介してゆきたいと思います。
2002年10月 茜画廊


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