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堂本尚郎
  
 京都市に生まれる。1949年京都市立美術専門学校日本画科を卒業。1955年叔父である日本画家堂本印象に連れられて、パリへ渡り、サム・フランシス、今井俊満と交友をもち、アンフォルメル絵画に接近した。1958年パリの外国人青年作家展でグランプリンを、1963年サン・マリーノ・ビエンナーレではゴールド・メタルを受賞した。1979年にはパリ市立近代美術館で回顧展が開催された。彼の活動は、1960年代に入って、絵具のマティエールを顕在化させながら、黒と白の対比によって、空間の深い奥行きを提示する方向に向かった。近年は、色彩豊かにオプティカル・アート的に円を組み合わせていくことで、錯綜する装飾的空間構成を提示している。堂本が活動の出発点に日本画の素養を持っていた事が、ヨーロッパでの成功に結びつきアンフォルメルの運動展開に少なからず貢献していたのは疑えない。感情の表出やエネルギーの解放を目指した表現主義的アンフォルメルに対して、堂本は抑制された独自の構成的かつ象徴的アンフォルメルを創出させていたのである。

(追加)
1987年大原美術館と西武美術館に於いて「堂本尚郎展」が開かれた。

2003年1月 茜画廊


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